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建設コンサルタント

建設コンサルタントは時代とともに変化する社会の要請に答える職業である。
TCCはこのような認識に立ち、土木の将来的を考え以下の4分野が有望であると考える。
-防災的土木、耐震性能向上、利便福祉的土木、構造物補修-

防災的土木

文明国家において、国家の公的私的資産を自然災害の外力から守るのは最重要課題である。
防災的土木はこれを担う。

対象:河川堤防・護岸、砂防施設、斜面対策工、防波堤・海岸護岸。

耐震性能向上

防災的土木の重要な一要素とも考えられる。
東日本大震災による被災の現実により国家的緊急課題となっている。

対象:橋梁、擁壁を始めとした各種土木構造物、切土・盛土斜面、住宅基礎

利便福祉的土木

利便性、快適性の追求は古代から現代に亘って人間の希求してきたものであり、利便福祉的土木はこの方向に町を形成する技術として定義される。
近年この分野には自然環境的要素が加わり市民生活に潤いを与えている。
また、道路/鉄道/通信等の運搬連絡施設は人の住む町と町を繋ぎ社会の高度発展に貢献している。

対象:市街道路・歩道、都市環境改善を始めとした交通施設、自然調和施設等(例:緑化住宅、自然空調器)今後創出が期待される。

構造物補修

現今の経済低成長期には土木を横断的に、未だ使えるものは使えるとするこの傾向はますます顕著になる。
反して予算上新規計画の意欲は低下する。

対象:橋梁、擁壁、トンネルを始めとした各種コンクリート構造物の補修・長寿命化。

上記の内、住宅基礎は土木、建築、設備の融合により複合的な技術(TCC)、自然調和施設等は環境の重視により自然的な技術(TNC)の範疇にある。

a~bの分野を身近な住居について「将来的なイメージ」で示すと以下の通りである。

CIVIL21の革新のイメージ

CIVIL21 住宅の革新のイメージ

◎住居に対する社会的/個人的 規範
(住む人に安全で快適であり、かつ社会に役立つ住居のためには何が必要か)

安全性
地震、火災、豪雨に対する安全確保 →①防災対策
耐久性
基本構造の改良による長期使用の途 →②耐久性対策
快適性
植栽による自然環境の創造     →③環境対策
省エネルギー性
遮熱、蓄熱            →④省エネルギー対策
治水/利水
流出抑制、貯水利用        →⑤防災/節水対策

総合的な対策によりサスティナブル(持続可能)な住居の革新を目指すものである。