SSC(地質技術)

SSC -Sub grade soil Sampling Car(舗装構成調査・路床土のCBR不撹乱試料採取車両)-

SSCとは

『SSC』は油圧式回転アームに大口径のコアカッターと、アースオーガ及びCBRモールド等のアタッチメントを交換装着し、削孔、試料採取、復旧までの一連の作業を遠隔操作によって半自動的に行う車両です。
削孔断面の目視観察により舗装構成調査を行うとともに、採取したアスファルトコアはφ300mmであれば、円形のスペーサーを準備することによりトラッキング試験等も可能です。

路床や路盤の復旧は指定された材料を車両に搭載した専用のハイドロリックタンパにより充分な締固めを行い、また、基層の復旧は超早強コンクリート、表層は特殊常温混合物を使うことにより、舗設後約30~40分で本復旧と同等の強度が得られ、速やかに交通開放を行うことができます。

作業順序・概要、機械仕様
【作業順序・概要、機械仕様】
利点、従来型との比較
【利点、従来型との比較】

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SSCの特徴
  • ・従来の試掘調査に比べ施工面積の縮小化により、既設道路への影響が小さくて済みます。
  • ・表層・基層はφ250~300mm、路盤・路床はφ200~250mm以上で削孔するので、各舗装構成の厚さや材質が目視にて十分確認できます。
  • ・充分な圧入圧力によりjis規格のCBRモールドによる不撹乱試料採取が可能です。路面下2mまでの任意の深度で採取できます。
  • ・コントローラーによる半自動操作で安全・確実に作業ができます。
  • ・施工時間の短縮化により。1箇所当たりの交通規制時間の短縮がはかれます。
SSCの特徴
  • 省 資 源:掘削土砂量および埋戻し材料の削減ができます。
  • 省 時 間:路上工事時間の短縮により、交通制限および渋滞の緩和がはかれます。
  • 公害の緩和:工事用車両の削減により排気ガスや車両の交通公害の縮減がはかれます。

SSCの概要図、施工手順はこちら

SSCの仕様

項目 仕様
シャーシ いすゞKC-NKR66E-2N(2.75t車級)
エンジン いすゞ4HF1水冷4気筒ディーゼルエンジン 出力 130/3200(ps/rpm)
旋回速度 1.9rpm(旋回角度135°)
水平アーム 伸縮ストローク 1900mm 伸縮速度 18m/min
垂直アーム 伸縮ストローク 1200mm+1500mm 上げ速度 20m/min 下げ速度 14m/min
押付力 最大2.2t
削孔径 コアカッター外径 φ360mmからφ250mm
アースオーガ外径 (コアカッターφ300mmに対しφ250mmその他φ200mm)
寸法 全長 4920mm
全幅 1850mm
全高 3050mm
全装備重量 約5.8t

SSCの外観

SSCの外観 前面 SSCの外観 後面